突然の火災が発生した時の為に2010/05/26 4:11

RIMG0001 (4) 『社長室の片隅に置かれた消火器』

 社長室の片隅に置かれた一本の赤い消火器。社長室だけではなく、各部屋にも現場の各所にも、常に置かれている赤い消火器。この赤い消火器を見つめていると、私が小学生の頃、避難訓練の中で消火器の実演が行われたのをふと思い返した・・・。
 火災が発生したのを想定して、ドラム缶に火が着けられる。火が着けられたドラム缶に対し消火活動をしていくわけであるが、手順を追って上手に消火器を扱えた者は、しっかりと火を消すことができていた。しかし、手順が分からず上手に消火器を扱えなかった者は、ホースから勢いよく飛び出した消火薬剤に驚いて逃げ出す始末であった。社長室の片隅に置かれた一本の赤い消火器を見つめ、物思いにふけ出してから5分間。突然の火災が発生した時の為に、消火器の使用法の手順を記しておきたいと思う。

RIMG0003 (2) 『消火器の使用法』

1.黄色い安全ピンを引き抜きます。※この時、火元近くにまで行ってから安全ピンを引き抜くようにして下さい。

2・ホースを火元に向けます。※この時、ホースの先をしっかり握るようにして下さい。

3.レバーを強く握ります。※この時、レバーを強く握らないと勢いよく消火薬剤が飛び出しません。

消火のポイント
・火の根元をねらって、ホウキで掃くように消火薬剤を放射してください。 
・室内で消火活動をする時は、部屋の出入口(逃げる場所)を背にして放射して下さい。
・一旦消えたように見えても再燃する危険があるので、要注意が必要である。
・煙を吸わないよう注意してください。
・天井が燃え出したら、即避難して下さい。 

消火器の点検
・容器やキャップに変形や錆・腐食はないか。 
・ホースにつまりやヒビ割れはないか。 
・ゲージの付いているものは、その圧力値を示す針が正常値を示しているか。
・粉末薬剤は固まっていないか。
・いざという時、安全に使用する為にも、日頃からの点検が大事です。

消火器の置き場
・家族が出入りする玄関。
・家族が集まる居間。
・毎日火を使う台所。
・頻繁に行き来する廊下や階段。
・いつも寝ている寝室。
消火器は、普段から目に付く場所へ置くようにしてください。
※火を使用するストーブ・ボイラー・コンロ等の直ぐ側には、消火器を置かないようにして下さい。誤って出火した場合は、消火器を取りに行けなくなってしまいます。