松山商工会議所(国際委員会)2011/02/25 22:31

 『まもなく国際委員会が開会』

 2月24日(木)、アイテム愛媛 3階ジェトロ愛媛産業国際化センター会議室にて、松山商工会議所(国際委員会)が開催された。高須賀事務局が司会を進行していく中、開催に先立ち、国際委員会宮嶋委員長より開催ご挨拶が行われた。宮嶋委員長は、「この国際委員会を通じて、関係機関と連携を組み、国際ビジネスに関して必要な情報の提供等を行い、地域の国際化の進展を図るとともに、地域企業の国際ビジネスがより円滑に行われるよう、今後の活動・運営にご協力いただきたい!」と、私たちに伝えた。その後、インド経済と主要産業の動向を学ぶべく、株式会社グローバル人材育成センター 国際ビジネスアドバイザーの横井 勳氏による「インドの魅力と進出日本企業の現状」のテーマの下、講話が行われたのであった・・・。
 横井先生は、インドの滞在年数16年という中で、私たちの知らないインドの概要やGDP成長率を教えていただいた。330万平方kmという日本の約9倍の面積であるインド・・・。人口は2001年に行われた最新の国勢調査データによれば、1,028,737,436人(約10億人)と概算されている。 一説によれば、2030年にはインドは中国を抜いて世界最大の国家(約14億5,000万人)になると予想されているようである。その成長率は計り知れない・・・。それに伴い、携帯電話加入者も右肩上がりである・・・。
 人種・民族はアーリア系、ドラビダ系、モンゴロイド、コーカシアン等、多民族国家である。言語は連邦公用語としてヒンデイーが使われ、準公用語として英語が使われている。その他にも17の地方公用語が使われ、インドの28州すべてが違う言葉を使い、多様な国のの集合国家と言える。また、垂直的の多様性(縦社会)はカースト制度として今でも強く根づいており、産業政策、インフラの発展度合いなどは州によりそれぞれが異なっている。さらに、知られざるインドの概要とGDP成長率を、横井先生から教えていただいた・・・。
 インドに進出していく為には、進出先である州や都市を十分に比較し、検討する必要がある。インドは多種、多様性を持つ州の連合体であり、州政府の権限が強かったり、州政府独自の産業政策を持っていたり、インフラ整備、労働政策、労働法等にも州により大きな違いがある。それらをしっかりと理解し、自社商品と狙う市場を明確化することが、インド進出の決め手となるであろう・・・。インドはトップダウンのビジネス社会であるが故、会社のトップ自らがインドを理解し、トップが勝ち抜く意識がないと進出成功を収めることは難しいのである。こうして、横井先生による「インドの魅力と進出日本企業の現状」の講話は幕を閉じたのであった・・・。
 本日は松山商工会議所(国際委員会)に参加させていただきまして、誠にありがとうございました。国際委員会の皆様と共に、大変有意義な時間を過ごすことができました。心より感謝を申し上げます。そして、インド進出の鍵となるご講話をしていただきました横井先生、本日の貴重な機会とご縁を心から感謝致します。私自身、国際委員会の一員として、グローバルな考え方のできる地域企業を目指して、日々精進していきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。